運のいい人とはどんな人だろう?見た目でもないし、収入でもない。学歴でも、家柄でもない。では「運のいい人」とはどんな人なのか?
イギリスの心理学者リチャード・ワイズマン博士の「運」の科学的研究本、
「運のいい人の法則」リチャード・ワイズマン著 角川文庫
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BBC放送との「運」についての実験企画
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この中で、私が最も覚えているのは、BBC放送との実験企画。
同一条件において、自分は運のいいと思っている人と、悪いと思っている人の行動にはどのような違いがあるのか?
会場となった喫茶店には、何台もビデオカメラが設置されて、入店前から撮影された
運がいいと思っている人は、喫茶店に入る前に、道に落ちていたお金(わざと落としておいた紙幣)を拾い、喫茶店では、隣り合った実業家(協力者)と会話した。
一方、運が悪いと思っている人は、目の前に落ちているお金をまたぎ過ぎ、隣の実業家と話すこともなく、カウンターで一人コーヒーを飲んだ
午後になって、今日の午前中に何かあったかとインタビューされ、運がいいと思っている人は、お金を拾い、喫茶店で隣り合った人と楽しく会話ができたと話し、運が悪いと思っている人は、無表情に、何もなかったと答えた。
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「運」を決定づける要素とは
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この両者の明らかな違いに、私は少なからずショックを受けた。というのも
なにもなかったと無表情に答えた人の気持ちが、私には自分事としてリアルに感じられたからだ。かつての私のことを読んでいるようで、心が痛んだ。まるで昔の私だ……
以前、こんな私のようなクライアント様がいらした。10年間引きこもりだという。この方が、開始時は、まるで厚い雲の中にいるように感じられた。目の前にいらっしゃるのに、いないかのよう。いつもうつむき加減で、話をしていても、言葉が届いているのかも不確か。この方はどこにいるんだろう?どこから聞いて、どこで考えているのだろう?このクライアント様のことを思い出した。
この方の場合は、隔週のレイキヒーリングセッションと、1ヶ月に1度の水野和リーディングを熱心に続けていただいているうちに、半年目に、半日のパートに、1年目には全日のパートに出られるようになられた。
あの方も私も、目を開けていたけれど、見ていた世界は狭く、耳は聞いていたけれど、聞こえてくた音は少ない。いつも見ているのは自分だけ。チャンスもつかめなかったわけだ。
運のいい人というのは、心の目がオープンなのだなと思った。だから、いろいろなチャンスを見逃さない。心がオープンなので、人とも気軽に打ち解けられる。そんな出会いから、どんなチャンスがやってくるとも限らない。
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運を上向かせるちょっとしたコツ
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もし、自分もそうなのかも?と思う方がいたら、ちょっとでいいから、今とは違った方向から見るようにしてみよう。動いてみよう。考えてみよう。
耳も目も開いているはずなんだけど、もしかしたら見えてない、聞こえてないことがあるかもしれないと、もう少しだけ目を広げて周りを見渡してみよう。耳をそばだてて、聞こえる音や声を拾ってみよう。心を広げて、色々なことや人を眺めてみよう。
そんなことで?と思うかもしれないけれど、そのちょっとがあなたの世界を変えていく。もしかしたら、違う見方もあるのかもと1歩横にずれてみているうちに、自分の範囲がいつのまにか広がっているから。そこに落ちている「運」に気が付けるようになるから。