ご自分のことを理解しようとするときに、「感情」を観察してみると、
とても役に立ちます。
人は感情の生き物。
感情にその人が現れます。

怒りに任せて気持ちが高ぶっている時や、悲しみに気持ちがふさがれている最中は、 なかなか冷静に「自分を見る」ということは難しいかもしれませんが、

少し落ち着いてきたら、ご自分がどんな感情を感じていたのかを思い返してみるといいでしょう。

悲しみでしょうか？怒りでしょうか？
それとも、恐れ？恥？罪悪感？ 

怒りは、感情の中でも表面的に出てきやすいものです。
ですから、怒りは最初につかみやすい感情だと思います。 

では、何に対しての怒りでしょうか？
〇〇さん？□□の出来事？ 

そこで止まってしまっては、本当に表面の表面をサラッと撫でた程度。
そこで決めつけてしまっては、間違います。
自分自身を理解するためには、もっともっとじっくりと時間をかけて深ぼって行ってください。 

それに対して、どうして怒ったのでしょう？
何が引き金になりましたか？
似たようなことは今までにもありませんでしたか？ 

こうやって探っていると、ご自分の奥の方から、怒りの本当の意味が現れてきます。
それに気づいたら、その怒りはかなり静まっているはず。 

そうやって、自身の感情の意味に気づいていくと、
その後は、似たような場面になっても、だんだんと反応が軽くなっていくので
ご自分が楽になります。 

感情の起伏に翻弄されたままだと、
自分自身が作り出した感情なのに、振り回されて、自分が疲れてしまいますよね。

そして感情は１種類だけではありませんから、
深ぼって、解きほぐしていると、さらにさまざま感じられてくることでしょう。

それを少しずつほぐしていってみると、いいですよ。
根気のいる作業ではありますが、効果は大です。