強運、呼び込み体質になる

小さな習慣の積み重ねが、やがて強運を呼び込む体質にしてくれる。こんなことで?と思うようなごく簡単なことばかりが書かれていて読みやすかった。
「強運を呼び込む47の習慣」 佐藤伝 PHP文庫

前に、イギリスのハートフォードシャー大学の心理学者リチャード・ワイズマン氏の 「運のいい人の法則」角川文庫を紹介したが、これはその実践編と言ったところ。

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運がいい人と悪い人の行動習慣の違い
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佐藤氏の本においても、冒頭でワイズマン博士の実験が出てくる。運がいいと思っている人と、悪いと思っている人の2グループにわけ、全員に同じ新聞を渡し、掲載されている写真の数をカウントしてもらうという簡単な実験をした。

実験の狙いは写真の数を正確に数えられるかではなく、その中にちりばめられている「この広告に気づいた方には、賞金を差し上げます。」という言葉に気づけるか否か。そして、ここでもまた、運のいい人のグループは全員賞金を手に入れ、そうでない人のグループでは、手にしたのはわずかだったという事実がある。
運がいいと思っている人は、オープンマインドで心に余裕があるので、いい情報をキャッチしやすいというわけだ。

これらの実験を分析すると、運のいい人の共通点としてこんなことが分かった。
①直感を大事にする
②新しい体験に対してオープン
③毎日、少しの時間、うまくいったことを考える
➃TELや会議などの前に自分は幸運な人間だと心に描く

佐藤伝氏は、さらにここに
⑤感謝
を加えてと、言っている。
損得を優先する人は、なぜか幸運センサーの感度が鈍くなってしまうのだそうだ。

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幸運体質は作り出せる
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そして、幸運体質を作り出すための魔法の言葉も教えてくれている。それが簡単!
「うれしい・たのしい・ありがたい」

簡単すぎる!
簡単すぎるけど、強力な波動。
この言葉をお念仏のように言い続けていたら、体質変わりますね!

「ホ・ポノポノ」でも、「ありがとう・ごめんなさい・愛している・許してください」の4つの言葉を繰り返し言うことによって、自分の世界が変わりますよと言われているし、感謝・ありがとうを繰り返そうというのも、あちこちでよく聞く。

かくいう、私もホ・ポノポノの4つの言葉を何回も心の中で唱えていた時期があった。ヒューレン博士が日本にやってきていたころ、セミナにも参加した。そして、本物だ!!と思った。
思ったけれど、残念ながら今はやっていない。というのは、ごめんなさいと許してくださいをいう時に、ちょっと苦しくなってしまうからだ。それだけ、業が深いのかもしれない。過去世でのことも今世のことも、どれだけごめんなさい、許してくださいを言い続けても、許されない気がしてきて、続けられなくなってしまった。

その点、「うれしい・たのしい・ありがたい」は、心に思っても、口にしても、ウキウキとした軽い波動になって、これでいいんだよな~と、自分を許せる気がする。つい、ニヤッと笑いたくなる。

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体質を変える簡単習慣
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本の内容は本当に簡単なことばかり。大事なところが太字になっているので、1時間もあれば、パラパラとめくって、さらっと読めてしまう。

「不用品をとことん捨てる」「朝夕の3分間瞑想をしよう」などの、さもありなんのことから、「バスタイムにキャンドルを灯す」「髪型を変える」「スタイリストに服を選んでもらう」などの、女子力高めなことまで様々だが、やろうとすれば、今日今すぐからでもできることが多い。

47をすべてやる必要はないと思うし、気に入ったものだけでもいいだろうし、時々いくつかをするので構わないと思う。

ところで、実はこの本、私は佐藤氏から直接プレゼントされた。たまたま、佐藤氏の祖父である多田等観さんゆかりの宝篋印塔(ほうきょういんとう)を、善光寺の裏に見に行った話をしたところ、いただいたもの。

ちょっと驚いたもののありがたくいただいて読んでみたら、その読みやすさに反比例した中身の濃さに感動。書いてあることは、どこかで見聞きしたことがあることばかりだけれど、じゃあ、実際できてるのかな?と自分に問うと、とてもにっこりうなずけない。

頑張れよと、佐藤伝氏を通じて、天がプレゼントしてくれたのかも?そう考えると、私も結構、幸運体質だったのかな?
これからはこれをミニミニ聖書として枕元に置き、1日1ページを読んで寝ることにしよう。