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「空の巣症候群」・・・

多分、聞いたことがある方は多いと思うのですが
子どもが家を出たり結婚したりして
子育てがひと段落した時に陥りやすい、母親の燃え尽き症候群とも言われる症状。

自分の生きがいだった子どもが独立した母親は、
肩の荷が下りると同時に、言葉にできないような寂しさを感じる。
この、ひな鳥の巣立ち後の「空の巣」状態に例えられた状態が、「空の巣症候群」とされています。

そういわれているので、
私は、これは母親として子育てに頑張ってきた女性だけに起こる症状なのだと思っていました。

ところが
ここのところの「スピリットリーディング」で
空の巣症候群のお父さん？と思われる方々にお会いするのです。

こういうお父さんを見ていると、
子供を大事にしてるだなって方が多いです。

ところが、
その大事に思ってきた子供も大きくなり、親離れの時を迎えている。
そうなると、お父さんは不安になります。

「お父さん、お父さん」と、あんなに頼ってくれた子供がいなくなってしまう。

クラブの送迎だってしたし
子供のためと思えば野球チームの監督だって引き受けた。
旅行だって毎年計画して
子供のためと思えばこそ、仕事だって頑張れてこれたのに
それなのに
もう、必要ないなんて・・・。

存在意義の喪失。

概して
こういう方の場合
奥さんの方が、子供にしがみついてません。
冷たいのではなく
もうお母さんのほうは子離れが進んでるんです。

お父さんのほうは、
子供を手放したがっていないご自分の気持ちに気づかず
親離れしていく子供を前に
何かわけのわからない不安な気持ちにかられます。

そうして、
あの子に一人暮らしができるんだろうか？
などと余計な心配をしだします。
それが今度は子供に伝わってしまい
子供も不安になります。

子供はまだ若いから、さらにこの感情をうまくコントロールできません。

彼の中には
しがみついてきた暖かな体や
可愛かった小さな手の記憶が鮮やかに残っています。

そして、手放せません。
過去に生きています。

それらはよい思い出として、心の中のアルバムにしまって
これからの未来を生きる子供の親離れを
祝ってあげてください。

それが子育てを終える、あなたの最後の仕事です。

お陰で子供はしっかり育ちました。
もう立派に独り立ちできます。

喜んで旅立たせてあげてください。
でないと、彼らの未来は
いつまでもあなたの影の中にいることになります。

もうお父さんの大きな影に守られて
後ろを歩く
小さな子供ではありません。

あなたと同じ、自分の意志を持ち行動する一人の人間なんです。

そうして
あなたのこれからの人生を考えてください。

子供抜きで。

あなたは何をしたいですか？
これからの残りの人生にやりたいことはないですか？

子育てに注いできたエネルギーを
それらに向けてください。

もし今なければ、
これからゆっくり探されればいいです。

そうして大人になったお子さんと
大人同士の付き合いをされてください。